離婚したい人も、離婚したくない人も、知ればきっと役に立つ

保護命令中なのに、元夫から電話がかかってくる!

Q.

 離婚後、元旦那から脅迫や暴力があり、保護命令が発令されましたが、最近保護命令中にもかかわらず電話がかかってきて困っています。内容はまたやり直そうといった事です。私も、取れない時はかけ直したりしています。こういった場合は法律に反しているのでしょうか?

(20代:女性)

A.

 保護命令の内容によります。

 保護命令というのは、配偶者からの暴力を防止し、被害者を保護するための手続きのことをいい、いわゆるDV法(正式名は「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」)に基づいて発せられます。

 この保護命令には、種類があります。被害者への接近禁止命令被害者への電話等禁止命令被害者の子への接近禁止命令被害者の親族への接近禁止命令退去命令の5種類です。
 あなたの元夫にどの保護命令を発せられたのかは明らかでありませんが、「被害者への電話等禁止命令」が発せられたにもかかわらず、元夫が電話をしてくるようであれば、あなたは元夫を刑事告訴することができます。
 電話等禁止命令が発せられた場合は、緊急やむを得ない電話以外はできません。連続して電話をかけたり、無言電話をかけたり、ファックス送信をしたり、電子メールを送信したりすることは禁じられます。
 保護命令に違反すると、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金という刑事罰による制裁が加えられます(29条)。
 そのため、元夫が保護命令に反している場合で、その行為をやめてほしいと思うのであれば、警察や検察に対して元夫を告訴すると良いでしょう。

 また、電話等禁止命令の発令を受けていない場合でも、接近禁止命令などの有効期間が残っている間は、電話等禁止命令を追加して求めることができます。命令を発令した裁判所に対して申し立てましょう。

 あなたが元夫に対して電話をかけ直したりしていることが、追加で保護命令を発令する場合などにおける不利な事情として働く場合もあり得ます。ただ、緊急の電話かどうかを確認するためにかけ直したに過ぎないような場合などは、とくに問題はないと思われます。


更新 2011年1月12日
      

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