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震災で収入が無くなり養育費が払えない!どうすればいい?

Q.

 妻と別れてから今まで、子供の養育費を支払っていたのですが、今後の養育費を支払うめどが立ちません。

 といいますのも、今回の大震災で自宅や職場も全部流されてしまい、また、私は、自営業だった為に、失業保険も適用されず、現在、収入がないからです。

 そんな中、相手から養育費の支払いを請求されているのですが、上述の通り払える状態ではありません。

 それでも、支払わなければならないのでしょうか?

(30代:男性)

A.

 養育費は、協議や審判においてその内容が確定したのちでも、「事情に変更」が生じた場合には、その協議や審判の変更や取消をすることができます(民法880条)。

 これは、契約時の社会的事情や契約の基礎のなった事情に、その後、著しい変化があり、契約の内容を維持し強制することが不当となった場合は、それに応じて変更されなければならないという事情変更の原則の条文上の現れです。

 相談者が今まで支払ってきた養育費の算定の基礎となった相談者の経済事情が、東日本大震災の影響で著しく変化してしまい、収入が得られなくなってしまった本件においても、880条の「事情に変更」が生じたとして、養育費の減額や取消をすることができると考えられます。

 手続きとしては、家庭裁判所に審判を申し立てることになります(家事審判法9条1項乙類8号、家事審判規則53条)。

 詳しくは、なっとく法律相談「養育費の減額を請求しましたが拒否されました」を参照してください。

 もっとも、まずは元妻に事情を説明し支払いを待ってもらうなどの相談をすることをお勧めします。


更新 2011年6月22日
      

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