離婚したい人も、離婚したくない人も、知ればきっと役に立つ

別居後の浮気は許される?

Q.

 私にはお付き合いをして2年の彼がいます。彼には妻がいますが、私とお付き合いをする前に生活のすれ違いを理由に妻が家を出て、別居しています。
 彼は私との事を全て話した上で離婚を要求しましたが、別れる気がないと一点張りで離婚を拒否しています。理由としてはまだ彼に気持ちがあることのようです。
 お伺いしたいのは、妻が出ていったあとの交際でも不貞行為と見なされるかということと、自ら別居を選択しその後連絡もせずに家にも戻ってこない妻の責任はないのかということです。

(年齢不詳:性別不明)

A.

 夫婦の一方の配偶者と肉体関係をもった第三者は、他方の配偶者の夫または妻としての権利を侵害し、その精神上の苦痛を慰謝すべき義務を負います(最判昭和54年3月30日)。
 ただし、夫婦の婚姻関係がその当時すでに破たんしていたときは、特別の事情の無い限り、第三者は、他方の配偶者に対して不法行為責任を負いません(最判平成8年3月26日)。
 したがって、本件の場合も不貞行為は成立しますが、婚姻関係が破綻した後である、と認められるときは、その違法性は否定されます。

 また、自ら別居を選択しその後連絡もせずに家にも戻ってこないというのは、婚姻を継続しがたい事由(民法770条1項5号)に該当すると考えられるので、離婚事由にあたります。

 協議で離婚の話がまとまらない場合は、調停や裁判において上記離婚事由を根拠に離婚を求めるということになります。


更新 2011年10月 5日
      

ページトップへ